公開日 2012年06月19日(Tue)
今回は,5月末に行われた,牛の人工哺育(じんこうほいく)についてご紹介いたします。
本校の農業科学科では牛の飼育をしています。5月には子牛が2頭誕生し,農業科学科・農業コースの生徒たちが人工哺育と,その研究を始めました。
人工哺育とは,母牛から生まれた子牛を引き離し,代用乳(粉ミルク)で育てる方法です。これまで本校では子牛のストレス軽減を考えた,母子を一緒に飼育する方法が主流でしたが,人工哺育を行う畜産農家が増えていることから,生徒の体験のために,近くの畜産農家の指導を仰ぎながらスタートしました。
生徒が初めての代用乳授乳を行いましたが,なかなか子牛が飲んでくれません。周囲のクラスメイトが応援する中,授乳開始から約10分,ついに子牛が代用乳に口をつけ,飲み始めました。
農業コースの生徒たちがこの研究によって新しい知識を身につけ,将来の畜産業界を担う一人になってくれればと思います。